1998年7月25日に起こった「和歌山カレー事件」。
夏祭りで提供していたカレーに毒物を入れたとして
林真須美さんが逮捕され、2009年に死刑判決が下されました。
しかし林真須美さんは逮捕時から20年経った2018年現在も
「カレーに毒は入れていない」と無実を訴えているのです。
今回は、
林真須美さんは本当に無実なのか、なぜ冤罪だと言われているのか
ということについてまとめました。
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目次
「和歌山カレー事件」の概要
場所: 和歌山県和歌山市
標的: 夏祭りに集まった園部地区の住民
日付: 1998年7月25日
攻撃手段: カレーライスに毒物を混入
攻撃側人数: 1名
武器: 亜ヒ酸
死亡者: 4名
負傷者: 67名
犯人: 林眞須美
動機: 不明
対処: 死刑(Wikipediaより引用)
1998年7月25日、和歌山県の園部地区で行われた夏祭りで、
カレーを食べた67人が腹痛や吐き気などを訴えて病院に搬送され、
小学4年の男子児童と高校1年の女子生徒、
園部第十四自治会の会長と副会長の4人が命を落としました。
当初、保健所は食中毒によるものと判断したのですが、
和歌山県警は吐瀉物を検査し、
青酸の反応が出たことから青酸中毒によるものと判断。
しかし、症状が青酸中毒と合致しないという指摘を受け、
警察庁の科学警察研究所が改めて調査して亜ヒ酸の混入が判明しました。
カレーに毒を入れた犯人はすぐには特定されなかったのですが
和歌山カレー事件から約3ヶ月後の1998年10月4日、
知人男性に対する殺人未遂と保険金詐欺の容疑で、
林 眞須美(はやし ますみ、事件当時37歳)さんが
保険金詐欺共謀者である夫、林健治さんとともに逮捕されました。
さらにその2ヶ月後の12月9日に、林真須美さんは
カレーへの亜ヒ酸の混入による殺人と殺人未遂の容疑で再逮捕。
林真須美さんはカレーの見張り番をした主婦の1人だったことと
夫の健治さんや知人男性にヒ素を盛って保険金詐欺を繰り返していた疑惑が浮上し、
警察はそれを突破口に林真須美さんをカレー事件の容疑にかけたのです。
林真須美は無罪で冤罪は本当なのか?
林真須美さんは、保険金詐欺については容疑を認めているのですが
カレー事件については逮捕当初から犯行を否定しているのです。
また、林真須美さんがカレーにヒ素を入れたという直接証拠が無く、
状況証拠だけで有罪判決がなされたということや
状況証拠が不十分・疑わしいということも言われています。
さらに、林真須美さんがヒ素を入れる動機が無いということからも
冤罪の可能性を指摘する声も多く挙がっています。
今回は、「状況証拠が不十分である」という点と、
「動機が無い」という2点から
林真須美さんが冤罪である可能性を探っていきたいと思います。
林真須美が犯人だという状況証拠が不十分・疑わしい?
[状況証拠]
カレー鍋に混入されたものと同じ特徴のヒ素が林真須美の自宅から見つかった
[疑わしい点]
カレーを置いていた現場付近で見つかった紙コップに付着していたヒ素と、
林真須美さんの自宅の台所のプラスチック容器に付いていたヒ素と、
カレーに混入されたヒ素が、鑑定の結果、生成が同一とされました。
しかし鑑定を依頼された東京理科大学教授の中井泉さんは、
依頼された内容が上記3つのヒ素が
同じ輸入業者経由で入ってきたものだったかどうかを調べることだと理解し、
それを鑑定で確認したに過ぎなかったのです。
そのため、3つのヒ素が全く同じであるという証拠にはなっておらず
同じ起源から入手したということを証明しただけでは不十分。
また、林真須美さんが持っていたヒ素は、
住んでいた地区のドラッグストア1店舗で売られたものでした。
同じ薗部地区の近隣住民たちも、
ネズミやシロアリ駆除の為にヒ素を買っており、
林真須美さんと同じヒ素を持っている近隣住民は6軒もあったのです。
さらに林真須美の自宅のヒ素は当時、
夫が容器に入れて施錠していないガレージに置いていて、誰でも入ることができたため
自宅のヒ素とカレーに混入したヒ素が同じだったとしても、
林真須美さんが入れたとは限らないということです。
[状況証拠]
午後12時20分から1時までの40分間、
林真須美さんが1人でカレー鍋の見張りをしていて
林真須美さんのみがカレー鍋にヒ素を混入できる機会があった。
[疑わしい点]
祭りが始まったのは午後6時。
林真須美さんが午後12時から1時までの間にヒ素を混入したとして
カレーライスが配られるまでの4時間以上、誰も味見をしていないというのは不自然。
また、林真須美さんはカレーの見張り中、次女とずっと一緒だったことが、
近隣住民と次女の証言でわかっています。
[状況証拠]
林真須美さんの家族はカレーを食べなかった。
[疑わしい点]
林真須美さんの家族がカレーを食べなかったのは偶然とも思えます。
林真須美さんは夫と長男と次女とカラオケに行き、
長女と三女は自宅に残りました。
夕飯も用意せず急遽カラオケに行ったとのことなので、
長女と三女が夏祭りのカレーを食べる可能性もあったはずです。
林真須美がヒ素を入れる動機は無い?
林真須美さんは22件もの保険金詐欺をしており、
儲けた金額は総額6億と言われています。
林真須美さんの夫と共謀して
夫が死なない程度にヒ素を飲み、高度障害保険金を受け取っていたのです。
カレー事件で林真須美さんに金が入ることは一切なく、
逆に自分に疑いがかかってくるのは分かっていたはず。
なのに自分の首を絞めるようなことをあえてするのは不自然ですよね。
キレやすい性格で住民と揉めて怒ったのが動機ともいわれてますが、
動機としては弱いです。
和歌山カレー事件の林真須美さんはホントに犯人なんですかね?
保険金詐欺で金庫に4億もあった人が一時の感情で一銭にもならない無差別殺人やるか疑問です。警察のストーリーに嵌めらてる可能性は否定できません。
実体験からメンツの為、冤罪でも軌道修正しない警察官はハッキリ言っています。
— Dragon the festival (@chainatown8000) 2018年7月22日
まとめ
林真須美さんは本当に冤罪なのかということと、
なぜ冤罪だと噂されているのかということについてご紹介しました。
誰が犯人なのかという真相は犯人にしか分かりませんが
仮に林真須美さんが冤罪で死刑執行されてしまったら
取り返しのつかないことになってしまいます。
林真須美さんが犯人だと決めるには
証拠が不十分なようにも思います。
もし本当に林真須美さんが冤罪だとしたら
真犯人は一体、今どこで何をして、どんな気持ちでいるのでしょうか・・・。
真相が明らかになることを願うばかりです。
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