大雨による洪水などの災害時は、
できるだけ早い段階で高い場所に避難するべきです。
自宅からすぐに外に出ることが出来ない場合などは、
屋根の上に登って水から逃れることも必要。
災害時に家の屋根の上に避難している人の姿が報道されますが、
どうやって屋根の上に登ったんだろう?と疑問に思う方もいると思います。
いつ何が起こるか分からないので、
いざという時の為に、家の屋根の上に上がって避難する方法も
考えておきましょう!
今回は、洪水などの災害時に屋根の上にどうやって上って避難するのかなど
避難方法についてまとめました。
目次
家の屋根の上に上がるべき場合はどんな時?
まずは、家の屋根の上に上がる必要があるのは、
どんな時なのかということを知っておきましょう!
河川氾濫(外水氾濫)
水位が上昇して堤防から水が溢れたり、堤防が決壊して起こる現象を
「河川氾濫(外水氾濫)」といいます。
その場に降った大雨がはけきれずに地表に溢れる「内水氾濫」とは異なり、
大量の水が速い速度で一気に市街地へ流れ込みます。
一度発生すると広域に被害が及び、
数週間にわたって水が引かないこともあります。
避難時の注意点 【想定浸水深】0.5m未満
・地上が浸水すると地下に一気に水が流れ込んできて地下からの脱出は困難となる。
・車での避難が危険な場合がある。
・浸水の深さがひざ上になると徒歩による避難は危険。
・避難が遅れた場合は、自宅等の上層階へ移動する。
・マンション等の高い建物に居住している場合は、無理に避難する必要はない。
ただし、浸水が長時間継続した場合や孤立した場合の問題点について認識しておくことが必要である。【想定浸水深】0.5~3.0m
・1階の住民は、床上浸水になり、避難が遅れると危険な状況に陥るため、避難情報のみならず、河川の水位情報等にも注意し、必ず避難所等の安全な場所に避難する。
・水・食べ物・貴重品などを2階以上に持って上がる。
・浸水が始まってからの避難は非常に危険なため、近くの丈夫な建物の2階以上に移動する。
・マンション等の高い建物に居住している場合は、無理に避難する必要はない。
ただし、浸水が長時間継続した場合や孤立した場合の問題点について認識しておくことが必要である。【想定浸水深】3.0m以上
・ 2階床面が浸水するため、2階建て住宅及び2階の住民は、避難が遅れると危険な状況に陥るため、避難情報のみならず、河川の水位情報等にも注意し、必ず避難所等の安全な場所に避難する。
・ 高い建物の住民でも、浸水深が深く、水が引くのに時間を要することが想定されるため、事前に避難所等の安全な場所に避難する。(トクする!防災より引用)
浸水が始まる前に、安全な場所に避難するのが一番です。
しかし、避難が遅れて浸水が始まってからだと
外に避難するのはかえって危険になってしまいます。
なので、その場合は建物の上層階や屋根の上に避難することも必要です。
内水氾濫
市街地などに短時間で局地的な大雨が降ると、
下水道や排水路が水をさばききれなくなり、
溢れだした雨水が建物や土地、道路などを水浸しにすることがあります。
これが内水氾濫です。
内水氾濫は、河川氾濫と比較すると以下のような違いがあります。
○降雨から浸水被害が発生するまでの時間が短い。
○河川から離れた地域でも浸水被害が発生する。
○浸水深は浅いので、無理に屋外へ避難するよりも頑丈な建物の2階以上へ移動したほうが安全な場合が多い。
○地下空間や周辺に比べて低い場所においては、局所的に浸水の危険度が高くなる。(トクする!防災より引用)
内水氾濫が発生したときには、マンホールから水が噴出したり、坂道が濁流となったりすることで、避難所へ行くことが困難となる場合があります。
安全な場所へ避難することが原則ですが、屋外へ出ないで危険を回避するということも考える必要があります。
通常、雨が止めば数時間で水が引くことが多いので、避難所へ行くより建物の2階以上へ移動したほうが安全な場合もあります。
今いる場所の想定浸水深を事前に調べることによって、どのような避難行動を取るか、あらかじめ決めておくことが大切です。
(トクする!防災より引用)
内水氾濫の場合は、
屋外に出ないで建物の高いところに行くほうが安全な場合が多いとのこと。
マンションに住んでいる方は上層階に避難し、
一軒家の方は2階以上や場合によっては屋根の上に避難することも必要です。
洪水などの災害時に家の屋根の上に登る方法は?
では、屋根の上に上がる必要がある場合、
どうやって上がったら良いのかということについても考えておきましょう。
家の屋根の上に上がる方法は、
それぞれの家の構造によって違いもあると思います。
なので一概には言えませんが、
屋根の上に上がる方法をいくつかご紹介します。
自分の家だとどうやって屋根の上に上がったらいいのか
日頃から考えて準備や対策をしておくと良いですね。
また、ハシゴやロープ、長靴、軍手、ヘルメットなど
災害時に必要なものを揃えておくようにしましょう!
・天井裏・屋根裏から出る
天井裏・屋根裏があってそこから屋根の上に行ける構造になっている家は、
そこからハシゴやロープなどを使って上がるか、
高い物の上に乗って上がる方法もあります。
・ベランダから出る
ベランダがある家は、ハシゴやロープを使って屋根に上がる方法も。
ハシゴやロープが無い場合は配水管や室外機などを伝うという手もあります。
・窓から出る
屋根裏もベランダも無い場合は、窓から出るということも。
窓の近くに足や手をかけるものがあれば上れるかもしれませんが、
ハシゴやロープなどをかけて登る方が安全だと思います。
まとめ
洪水などの災害時に屋根の上に上るべき時はどのような場合なのか
また、どうやって屋根の上に上って避難するのかということについてまとめました。
川や海の近くに住んでいる人はもちろんですが、
それ以外の場所に住んでいる人も、いつ何が起こるか分かりません。
日頃から災害時の避難について対策しておきましょう!